「トーハン」「日販」といった「書籍卸」による集計だけでした。
「幸福の科学」は「トーハン年間ベストセラー」で○位でした。
紀伊國屋書店、丸善など大手書店での「当店ベストセラー」で○位でした。
という「喧伝」を相変わらず繰り返しています。
本当に、彼らが言っているように
「実際に売れている」のでしょうか?
実は、トーハンや大手書店のランキングには「カラクリ」があって
ある程度、出版社側が「操作する」ことが可能なのです。
どういうことかと言うと
「書籍卸」がカウントしているのは「中間流通量」です。
出版社から「トーハン」に搬入され、
「小売店」へと移動した「流通量」なのです。
(「取扱(取次)部数」と言われます)
出版社が「大量に印刷」した本を
「トーハン」等に持ち込んで、小売店へ流通させることで
「流通量」(取次部数)を膨らませることができるわけです。
つまり、これは実際に「小売店」で「売られた数」とは違いますし
小売店側の「返品率」は考慮されていません。
また、丸善や紀伊國屋書店といった「大手書店ランキング」は
地域の信者を総動員して、特定の「店舗」で買わせるようにすれば
当初のノルマ数をクリアすることは容易です。
<「実売部数」に基づくランキング実態>
こうした「恣意的な操作」が通用しない指標として
「推定実売部数」という数値があります。
2008年から「オリコンスタイル」というサイトで
この「推定実売部数」に基づく「正確なデータ」が公表され始めました。
毎年の「上半期」「年間」のランキングが
それぞれ50位まで公表され、実売部数が明記されています。
これによって「幸福の科学の嘘」は通用しなくなった、ということです。
いわゆる「毎年の戦略経典」が
実売部数でのランキングが何位で、何冊売れたのか?が丸わかりです。
以下に、各年度の上半期、下半期リンクを載せておきます。
いったい何位に「○○の法」が入っているのか、調べてみましょう。
◆2011年◆
⇒ (リンク)2011年 年間ランキング
⇒ (リンク)2011年 上半期ランキング
◆2010年◆
⇒(リンク)2010年 年間ランキング
⇒(リンク)2010年 上半期ランキング
◆2009年◆
⇒(リンク)2009年 年間ランキング
⇒(リンク)2009年 上半期ランキング
◆2008年◆
⇒(リンク)2008年 年間ランキング
⇒(リンク)2008年 上半期ランキング
<「実売部数」の推移から分かること>
それでは、以下に過去4年間の「実売部数の推移」を整理してみましょう。
年度 戦略経典 上半期 年間
2008年 「生命の法」 10万冊(33位) -(ランク圏外)
2009年 「勇気の法」 -(ランク圏外) -(ランク圏外)
2010年 「創造の法」 17.6万冊(27位) 21.9万冊(42位)
2011年 「救世の法」 16.4万冊(39位) -(ランク圏外)
平均して10~20万冊ですね。
ランキングの順位も、たいした順位じゃありません。
2009年は上半期、年間ともにランク外になっています。
おそらく、衆院選に100億円も使ったことと
活動信者が「選挙運動」だけに集中したために
出版関係の「ノルマ消化」が進まなかったのでしょう。
(言い換えれば、信者以外の一般人は誰も買っていないという証拠です。)
その翌2010年は、出版ノルマに相当に力を入れたようで
なんとか「50位以内」をクリアしていますが
今年2011年は、信者激減の影響が大きかったのでしょう。
年間ランキングからは消滅しました。
年間ランキングでは「50位圏外」が3年もあります。
まず「20万冊」以上売れることはない、というのが現状です。
忘れてはならないのは、活動信者たちが
各支部ごとの「年間ノルマ」に従って
1人で10~20冊の「戦略経典」を買っている、という事実です。
その「1人当たり消化冊数」で割れば、
会員数の実態レベルが分かるわけです。
その数たるや「5000人前後、10000人未満」であろうと推定できます。
上半期と年間を比較すれば、ほとんど増えていないこともわかります。
上半期の「出荷量」に対して
プラス3~4万冊ぐらい上乗せされているだけです。
つまり、12月末に「○○の法」が出版されると
大量に印刷をかけて、幸福の科学出版から
「トーハン」等の卸業者に搬入します。
これが行われるのが、毎年12月末~2月です。
この時期を過ぎると、週間ランキングから消えます。
この時点で、
毎年の「最低発行部数」のノルマがあるのでしょう。
実売部数から考えて、およそ30万冊以上のようです。
実際にどれだけ売れるかどうか?なんてお構いなしに
毎年の年末年始あたりに、年中行事のように
ノルマに従って「30万冊」以上印刷し、トーハン以下にばら撒くわけです。
おそらく「返品本」の大半は「無駄なコスト」として
毎年かなりの赤字負担になっているはずです。
つまり、書店から「返品」されて
出版の倉庫に積み上げられた経典が
「支部送り」または「廃棄」になっているはずです。
しかし、大川隆法のメンツ(虚栄心)に関わることですから
教団側は、赤字になろうが、印刷して卸業者に押し込むわけです。
そして、流通量を「水増し」して
なんとか「トーハンの年間ベストセラー」に滑り込ませる
という姑息な操作をやっているわけです。
おそらく、上半期に「返品」された書籍の多くは
下半期(年末)になると、
「幸福の科学出版」⇒「トーハン」を再び経由して
「各支部」へと運び込まれます。
そして、各支部で「残りのノルマ数」を消化調整させる
(活動会員に買わせる)わけです。
つまり、上半期と下半期(年末)の大きく2回に分けて
「トーハン」等の卸業者に「流通」させることによって
「書店」への搬入、
「支部精舎」への搬入、というダブルカウントによって
トーハン等への「取次部数」を水増ししているわけです。
つまり、トーハン等の出している「年間ベストセラーの順位」は
こうした「取次部数のダブルカウント手法」によって
2倍近くに「水増し」された数値によるハッタリである、ということです。
オリコンが公表している「実売部数」と
トーハン等が出している「取次部数」が大きく食い違うのは
おそらく、こうした「姑息なカラクリ」によるものでしょう。
映画動員、本ランキング、のいずれにしても
教団側によって「作り出された虚構」「ハリボテ」に過ぎません。